『空を見上げて大切なことに気づく100の言葉』(宮永千恵著)
空を見上げる瞬間がやっぱり好きだ。
意外に共通点があり、素敵だなと目が離せない友人の1人の著書。知り合う随分前に書かれたものだが、私の大好きな空の写真の美しさや選ばれている言葉を読むと、やっぱり共通点が多いことに頷ける。自分の気持ちをリスタートしたい新月の夜に「大切なことに気づく」本を選んだ。
難しいことをわかりやすく短い言葉で伝える講師の著者が伝えるメッセージ。移りゆく空は「今」だけのように、今、この瞬間を生きる素晴らしさを感じて欲しいということ。名言を通して、1人1人がその時々に感じることも変わるからこそ、響くものが変わる。そういう自分にも気付いてほしいという想いを感じた。
著者ご本人も書いているが、私自身その言葉に共感し、実際に同じ言葉でも一瞬一瞬で感じ方が変わることを実感している。
今、毎日同じ本を開くことが習慣になっている。この本も手元に置いて、パラパラと開くことで、その時々にぴったりな言葉と出会えるので手元に置いておきたいものの1つになった。
P91「教育とはよいものである。しかし、いつも忘れてはならない。知る価値のあるものは、すべて教えられないものだということを。」
この名言は衝撃だった。子供の頃から教える人に憧れ、目指していた私。今になると、価値あるものは教えられないという意味はよくわかる。でも「教える」を間違えるから、人間関係の色々な問題が起きるのかもしれない。
空の写真で癒され、言葉で目覚めていく。読む前はもっと軽い内容だと思っていたが、どのページの名言も響いてしまう。作者の言うように、日常の中で空を見上げることが多く、自然や見えない力を感じて過ごしている。
「人生の目標は、自分が好きなことを選ぶべきなんだ。」(カーネギー)
自然と言葉。私の好きな2つがこの本にはある。多くの偉人たちの言葉は各々に心に響き、教えられる。それを感じるのは「今」。この本を読んで改めて、「今日」「今」を大切に悔いなく生きることに意識を向けたい。